■はじめに

「この世で豊かに幸福で充実した人生をおくること」を成功と定義すると、全ての人が成功を求めている、といえます。 成功するための根源的な原則は、人類の最初から明らかにされていました。 実は成功の基本3法則は、世界最大のベストセラーである聖書の最初の書、創世記にあります。

●成功の基本3原則

(1) 人は、それぞれ目的を持って創造された。 (最高の目的)
(2) 人は、神に似せて創られた最高傑作である。 (最高のセルフイメージ)
(3) 人は、神から愛されている。 (最高の原動力)
これは成功の基本3原則であると同時に、使命・天職に生きるため、魅力的な女性・魅力的な男性になるため、そして王さまマインドになるための3原則です。巷の成功法則も、この3原則から影響を受けたものが多いです。
この基本3原則を真に理解すると人は成功します。
これを理解すると人は神を信頼するようになり、神は信頼されると人に次々と備え、機会を与え、道を開いてくれるからです。
このように神を信頼することを信仰といいますが、信仰は宗教とは全く異なるものです。

誤解を恐れずにいうと宗教は危険です。なぜなら、宗教は信仰の偽物であり、神から人を離すものだからです。

なお、成功者の上位概念として勝利者という概念があり、これはイエスがキーとなりますが、勝利者という概念があることだけに留めておきます。

ここで、王という概念が大切になるので、簡単に説明します。

人には目的(使命)が与えられ、各自が与えられた領域で王としての権威を持っています。

領域とは、家庭、友人、コミュニティー、会社、学校、団体など、その人が遣わされているところです。
王と聞くと、高慢で横暴な王をイメージする人も多いと思いますが、それは堕落した王であり、ここでいう王とは、本来の王の資質である謙遜なサーバントリーダー(仕えるリーダー)です。
民を守るためなら命を捨てる覚悟で、国と民を建て上げる使命を持つ者が王です。

そして使命とは、神が定めた、あなたの人生の目的のことであり、そこに向かう時に成功します。

自分が(勝手に)定めた人生の目的を実現することを「自己実現」といいますが、神が定めた自分の目的を実現することを、ここでは「神実現」と呼ぶことにします。

日本語の天職は、天から与えられた職業であり、まさしく神実現のことを意味しています。 人が神実現(天から与えられた人生の目的・使命)に向かう時、神が知恵やチャンスや人脈や資金を備えられ、道がどんどん開かれます。

自分が成功の要素を引き寄せているように見えるかもしれませんが、実際には神が、あなたのために備えたものです。

人は与えられている自分の目的(使命)に向かうことが、一番楽しくワクワクすることであり、困難に見える事も乗り越えて達成することができ、本当の成功を実感することになります。

この使命に生きる心の状態を王さまマインドと呼び、その反対の使命感がない心の状態を奴隷マインドと呼ぶことにします。

器用貧乏という言葉がありますが、まさしく能力の高い人ほど、良いと思うことを沢山してしまうことにより、与えられた使命に歩むことができず貧困に陥ります。

使命以外のことばかりやって、使命に進む時間がないことは的外れであり、広い意味で富を失う方向だからです。

手当たり次第に沢山の良いことをするのではなく、自分に与えられた使命に絞ることが成功の秘訣です。

多くの優秀な人が、やらなくて良いことをすることで失敗してきました。
やらなくて良いことをしないとは、嫌なことを人に押し付けることではなく、自分は自分の使命を行い、他人の使命の分まで行わないということです。
従って成功するには自分に与えられた使命、人生の目的を知ることが第一歩です。

■人生の目的(使命)の本質

自分の人生の目的(使命)を考える前に、まず、あなたが「何をすべきか」ではなく、「どんな存在であるか」知ることが大切です。
英語でも、人はヒューマンビーイング(HUMAN-BEING)であり、ヒューマンドゥーイング(HUMAN-DOING)ではありません。
多くの人は、人生の目的を考えるとき、学歴、職歴、資格、生活環境などを基に、自分は何ができるか(Doing)から考察しがちです。
しかしそれ以前に大切なのは、自分がどのような存在(Being)であるかを正しく認識することです。
つまり、人の本質は「何をしているか」、「何をするか」ではなく、「どんな存在か」です。
人は神に愛され、神に似せて創造され、人生に目的が与えられました。

○あなたのミッション

天国は、成功している状態と言ってよく、この成功を地上でも実現するのが、人に与えられた使命(ミッション)です。
これは、神とともに自分の外側と内側をより良く変革していくことです。
つまり、神とともに、この地上を正しく管理し、天国(御国・みくに・神の国)のような素晴らしい環境を創っていくことと、自分自身が神に似た者に変えられていくことです。

具体的にいうと、その人に与えられた領域、つまり、自分の周りの家族や知人、友人、会社や学校、コミュニティー、そして、政治、ビジネス、教育、スポーツ、芸術、メディアなど、社会の様々な分野を、より良いものに変革していくことと、自分の内面を磨いていくことです。

一人ひとり、与えられている使命や領域は異なっており、ユニークです。

ここで、大切なことは、「神と人が一緒に世界を治める」ということであり、私たちの人生の目的と、神の計画の目的は同じものです。この概念が欠けると、人は的外れな状態に陥ります。

神の計画とは、アダムとエバ(イブ)以降に、荒れて、秩序が崩れ・豊かさが失われ・神との関係が希薄になった地上を、再び回復し、天国のような正義と平安と喜びに満たしていくことです。

それゆえ、人の真の成功とは自己実現(自分の計画の実現)ではなく、神実現(神の計画の実現)という表現がふさわしいことになります。

人は他の人を幸福にすることで幸福と感じる生き物です。自分中心に考えている成功者は、真の成功者とは、いえません。

また、真の成功者は、自分の周囲の人を成功に導くことを考えます。

人は神に似せて創られており、人の元々の霊的なDNAは、神のDNAだからです。
ビジネスマンであれば、ビジネスを通して、世の中を良い方向に変革させる者が成功者です。その人が部屋に入ってきただけで、全体の雰囲気が良く変わるような人が成功者です。
専業主婦であっても、家庭やその他の領域を任されており、それは重要な意味を持ちます。
子育ても大事な使命です。

神に似せて創られた人の資質は、神の視点に立って、神が愛するものを愛し、神が助けたいものを助け、神が喜ぶことを喜ぶ、という資質であり、これは王さまマインドです。

自分のことばかり考え、感謝の気持ちがなく批判的な人は、奴隷マインドです。

あなたが、自分の人生の目的と思っていることが、最終的に自分自身の地位や名声のみにつながり、社会をより良い方向へ変革していかないのであれば、その目的は神から与えられた目的ではありません。

大事なことは、神の助けなしに自分の努力で達成できる程度の人生の目的は神が与えた目的ではないということです。

○チームが大切

私たちのミッションは、神と人とがチームを組んで、この地上を天国のような良いものに変革していくことです。
「神とともにチームを組んで創り上げる」スタンスが大切です。

そして、このプロジェクトは、神とあなただけのチームではなく、他の人も含めたチームであり、個々に役割分担をして成し遂げるものです。つまり、他の人を巻き込んでいくようなものが、あなたに与えられた人生の目的(ミッション・使命)です。

大きなプロジェクトには、さまざまな役割分担が必要です。

そして、そのプロジェクトに参加する人は、各自が与えられた分野で王として、自主的、主体的に参加することになります。

本当の成功とは、次のようなものです。

○本当の成功のイメージ

あなたは、ある島と本土の間に橋をかけるプロジェクトの総責任者です。
素晴らしいデザインで、構造的にも堅固、メンテナンスも容易な橋を造る大プロジェクトです。
この海は常に荒れており水深も深いので、大変な難事業でしたが、神がともにいたのでいくつもの問題を乗り越えることができました。
途中では多くの難題が発生しましたが、その難題を解決する知恵や、多くの助け手が、絶妙なタイミングで備えられたのです。
島民たちの長年の念願だった橋ができたために、利便性が素晴らしく良くなりました。
今まで助からなかった救急患者も助かるようになり、すでに、この橋によって多くの人の命が助かりました。
人々は、この美しい橋を見上げるたびに美しさに感動し、感謝の気持ちで涙を流す人もいました。

しかし、感謝する気持ちはあっても、誰がこの橋を造ったかを考えたことはありませんし、勿論、一番苦労したあなたの名前も知りません。一緒に造ってきた神だけが、「愛する息子よ、良くやった。あなたは私の誇りだ。」と褒め励ましてくれる、そのようなものが本当の成功です。

自分の栄光を求めるのは、愚かなことであり、本来の成功ではありません。
神が、本来、私たち一人ひとりに与えている人生の目的は、このたとえ以上の、私達が思いもつかないような大きなものです。

■人生の目的(使命)を知る3つのアプローチ

●人生の目的(使命)を知るアプローチ1 神に聞く

テーマ 未来 これから何をするかを知る
神は人を愛し、神に似せて創造し、あなたに目的を与えました。
自分の目的を知るためには、目的を与えた神に直接聞くことが基本です。これは、「神と個人的な関係をつくる」ということです。

世の中の成功法則の中には、似たアプローチで、「内なる声を聞く」「宇宙の意思につながる」「潜在意識を引き出す」という表現をするものがありますが、これらは、ここからきた概念なのでしょう。しかし、これらのアプローチは、神以外の好ましくないものに繋がる危険性があります。

一つ決定的に違うのは、一番大切な「神と個人的な関係を作る」が抜けていることです。

日々、朝起きて夜寝るまで、何をすべきかを神に直接聞いて、それに従って行動すると、人生の目的・使命に導かれます。

子供が、無邪気に父親を慕い求めるように、気軽に聞きましょう。そして、いつも、あなたの近くにいる相談相手である親友に聞く感覚も大切です。
聞く方法は会話するように祈るわけですが、特に形はありません。愚痴を言うのも良いでしょう。

神との親しい関係を意識すると、直接言葉をもらうこともありますが、多くの場合、日常生活の中のちょっとした場面で、神が語りかけていることに気づくことになります。

人との会話の中や聖書を読んでいる時、出会いや置かれた状況から、さまざまな方法でやるべきことや人生の方向が示されたり、知恵が与えられていることに気づくでしょう。

●人生の目的(使命)を知るアプローチ2 神の愛を知る

テーマ 過去 今までの人生から人生の目的(使命)を知る
神は人を愛し、人が幸せになることを願っています。そして、あなたに良いものを与えようとしています。
あなたが神から愛されていることを知り、実感することは、とても大事です。
なぜなら、人は愛されていることを認識することが成功の原動力となり、大きな事業を推進するパワーになると同時に、人生の目的・使命を知るサインにもなるからです。

愛を原動力とすることで、判断基準や方向性、行動において決定的に良い結果をもたらします。子供の教育でも、親からたっぷり愛されている子供は健やかに成長します。

神を知らないで生きてきたとしても、神が人を愛しており、私たちの今までの人生の中で、手助けをしてきました。その手助けのポイントを知ることで、神の愛と計画の方向性を知ることができます。

神があなたの人生を手助けしていたポイントとは、人生の目的に向かう準備や訓練のポイントであることも多いです。

物事には必ず意味があり、何故、それが起きたのかという視点で見ると見えてきます。

素晴らしい人や本との出会いに意味があることは分かりやすいですが、辛かったことや苦しかったことも、後から振り返ると、あなたにとって必要なものだったことがわかります。

大きな事故・病気・苦手部署への配置換え・投資での大きな損失には何か自分にとって良い意味があると思うと見えてきます。
その時には分からないかもしれませんが、後から振り返った時に分かることは多いものです。
過去の辛かった経験、苦々しく思った経験は、実は大事なポイントであり、それは訓練の時です。見栄えのさえない蝶の幼虫がサナギになり、そして、サナギから出て、美しい蝶になろうとする時、サナギを破るのに大変な力を使い、長い時間もがきます。
それを見た人が大変だろうと思って、最初からサナギにハサミで切り目を入れて、簡単に出てこられるように手助けすると、その蝶は飛べなくなってしまいます。
なぜなら、サナギから出ようと長時間、もがいて力を使うことで、蝶は羽に飛ぶ力を付けているからです。
つまり、蝶にとって辛い試練に見えていたことは、実は蝶が宙を華麗に舞う力をつけるために必要な、一番大切なことだったのです。

これと同じように、人にとっての試練は、人が成功するための訓練なのです。そして、試練には脱出の道が備えられています。

あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。Iコリント10:13

さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。ヤコブ 1:2
試練があった、つまり訓練があったということは、その先にあなたの行くべき道が備えられていることになります。
世界的に有名な詩があります。(作者不明)

 

— 砂の上の足跡 —

ある晩、ある人が夢を見ていた。
夢の中で彼は、神と一緒に浜辺を歩いていた。
そして空の向こうには、彼のこれまでの人生が映し出されては消えていった。
どの場面でも、砂の上には2人の足跡が残されていた。
ひとつは彼自身のもの、もうひとつは神のもの。
人生のそれぞれの場面が目の前から消えていき、彼は振り返り、砂の上の足跡を眺めた。
すると彼の人生の道のなかで、ひとりの足跡しか残っていない場所が、いくつもあった。
しかもそれは、彼の人生の中でも、特につらく、悲しいときだった。
驚いた彼は、神にそのことを尋ねてみた。

「神よ、私があなたに従って生きると決めたとき、あなたはずっと私と共に歩いてくださるとおっしゃいました。

しかし、私の人生の最も困難なときには、いつもひとりの足跡しか残っていないではありませんか。
私が一番あなたを必要としたときに、なぜ、あなたは私を見捨てられたのですか?」

神は答えられた。

「わが子よ。わたしの大切な子どもよ。わたしはあなたを愛している。

わたしはあなたを、決して見捨てはしない。
あなたの試練と苦しみの時に、ひとりの足跡しか残されていないのは、その時、わたしがあなたを背負って歩いていたのだよ。」

試練の時は勿論、人生のさまざまな局面で、神が手助けしたり、整えてくれているポイントがあります。過去を、しっかり、かえりみることで、あなたの人生の目的・使命の方向性が見えてきます。

神が与えようとしている良いものを素直に受け取ることが大切ですが、それを拒絶していたことがあったかもしれません。
神が与えようとしている良いものとは、時には試練、つまり訓練かもしれません。訓練は、飛躍や成功に必要なものです。
成功には、ある程度の粘り強さや、期待を持ち続けることも必要です。
過去の自分の人生について素直に見ていくと、神が施してくれた多くのポイントが分かってきます。
そして、過去の延長線上にある未来が見えてきます。

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。イザヤ 43:4

●人生の目的(使命)を知るアプローチ3 神とともに歩む

テーマ 現在 日々の行動から人生の目的(使命)を知る

あなたが、神とともに人生の目的・使命に向かって歩むことは、神が最も喜ばれることです。

なぜなら、あなたは神に愛され、使命に生きるために、神に似せて創られたからです。
反対に言えば、使命に生きていない状態は、的外れの生き方をしていることになります。
神の教えを守ること、つまり、高潔に生きることは、神が喜ぶことです。

聖書に書かれた律法とは、人が高潔に生きるための基準として与えられたものです。

しかし、高潔に生きようとしても、神があなたを愛していることを理解しないと、すぐに形式化、宗教化してしまいます。
神に愛されているという実感なく高潔に生きようとすると、完璧・理想を自他に求め、批判的となり、喜びがない、妬みと裁く気持ちに支配される人生になり、成功の道から外れていきます。
愛されているという実感を持ちながら、高潔に生き、使命に進もうと行動することで自分の人生の目的(使命)が鮮明になってきます。
行動しながら考える、検証していくという感覚です。

○使命には権威が与えられている

使命には権威が与えられているので、使命に進む時に、知恵や人脈やチャンスやお金が備えられ、道が開かれていく、という表現もできます。

困難に見えた道が、どんどん開かれていけば、その道は使命に続いている可能性が高いです。

また、使命に進む時には、最初に知恵が与えられることが多いものです。
この世での優れた知恵やアイデアの多くは神から受けたものです。

知恵が与えられたら、その方向に進んでみると良いでしょう。あなたの使命(人生の目的)であれば、道が開かれていきます。

行動してみることで、権威が与えられているかが分かります。

あなたが、本を書くことが使命だとすれば、まず、その内容について神の知恵が与えられます。神の知恵とは、人を励まし、建て上げ、世の中を良い方向に変革していくものであり、今までにない創造的なものです。

与えられた知恵を本にするために原稿を書き始めると、ある時点から、どんどん出版の道が開かれることでしょう。また、進む過程で、さらに新しい知恵が与えられるでしょう。
そして、その本を読む人は励まされ、豊かな人生に導かれ、それは大きなムーブメントにつながります。

このように、行動とその結果(実)から、使命を確認していくことができます。

自分では良い正しいと思っていた行動でも、長期間、実を結ばないのであれば、それはあなたの使命ではないか、神の知恵を使ってないなど、何か的外れなことがあるのかもしれません。行動することで体験があり、体験から自分の目的・使命を確認していくという視点は大切です。

また、正しい良い人間関係を築くことも大切です。

あなたが、愛を原動力として、神とともに高潔に使命に向かう姿を見て共感する人たちが現れることでしょう。
共感をしてくれる人の中に、ともに成功のチームを作っていく仲間や助け手がいるはずです。この良い仲間や良い助け手が、次の展開への道を開くきっかけになることでしょう。 このチームを形成する仲間や助け手から、あなたの目的・使命は、より明確化されます。

何か大きな目的(使命)を最初から示される人もいれば、大きく遠回りするようにして、たどり着く人もいるでしょう。

ここで大切なことは、今、置かれた職場や領域で、権威ある者(王)として神とともに対処すること、つまり、現在の仕事において使命感を持って遂行することも大事だということです。

たとえば、サラリーマンの場合、新入社員として会社に入った人が、自分はこの会社の社長になることが使命だとしても、すぐに社長室に配属され、そのまま社長になるということはありません。
新入社員が社長になる過程では、営業、泥臭い仕事、総務、経理など、自分の不得意分野ばかり仕事をして、最後に社長になるからです。それは、最終的な使命に入る前に訓練の期間があるということです。
最初から、自分には営業は向いてない、経理は向いてない、早く社長の仕事をすべきだと、今の仕事をいい加減にしていたとすれば、その人は社長になることはないでしょう。

また、いくつかの異なった分野の会社や仕事をこなしてから、最終的な使命に向かうこともあるでしょう。

牢獄の中の奴隷という最低の地位に落とされてから、王と同等の地位になったことで知られる、創世記に登場するヨセフも、王と同等の地位になるまでには、多くの試練や訓練がありましたが、置かれた環境で誠実に仕事をしました。

今、置かれた領域で、使命感を持って誠実に行動することが大切です。小さいことに忠実であると、大きなものを任せられます。

■3つのアプローチを同時に進める

この3つのアプローチは、それぞれ関連しており、この3つの視点で、日々、バランス良く吟味すると人生の目的(使命)は、どんどん鮮明になっていくでしょう。
●アプローチ1 神に聞く
 テーマ 未来 これから何をするかを知る
●アプローチ2 神の愛を知る
 テーマ 過去 今までの人生から人生の目的(使命)を知る
●アプローチ3 神とともに歩む
 テーマ 現在 日々の行動から人生の目的(使命)を知る
また、自分の性格のタイプを知ることも大切ですので、以下のサイトを活用するのもよいでしょう。
性格ドットコム http://www.seikaku.com/
3つのアプローチを進める中で、共通する一番大切なことは「自分は神から愛されている」という認識です。これは、私たちが、普段、見慣れた、当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないことに気づくことでもあります。
ここに、一つ興味深い話があります。
ある日曜学校で、先生が子供たちに次の質問をしました。
「世界の七不思議」は何でしょうか?
子供たちは、次々と答えました。

 

1. エジプトのピラミッド

2. 宇宙に人が行けること

3. ナイアガラの滝

4. 万里の長城

5. 超高層ビル

6. コンピューター

7. メキシコの遺跡

 

子供たちの答えは、大体このようなものでした。
ところが、一人の少女が、ずっと悩んでいます。
少女が悩んでいる訳を言いました。
「世界のことは良く分からないけど、身近に不思議なことが沢山ありすぎて、7つに絞るのは難しいわ」
「何でも思いついたものを言ってみて。」と先生が言うと。
すると、少女は、しばらくして話し始めました。
私が思う世界の七不思議はね・・・

 

1. 見ること

2. 聞くこと

3. 触ること

4. 舌で味わうこと

5. 感じること

6. 笑うこと

7. そして、愛すること

 

それを聞いた、先生の心臓は止まりそうになりました。

あまりにシンプルで、当たり前のことすぎて、見過ごしていることの中に、生きていく中でもっとも大切で、素晴らしい奇跡的なことがあったのです。

あなたも思い出して下さい。
あなたが、物事を素直に見ていた頃を。
目で見たり、耳で聞いたり、舌で味わったりすることを当たり前に思っているかもしれませんが、これは奇跡的なことです。
そして、一番の奇跡は愛されていることと、愛することができることです。
私たちの日常には日々奇跡が溢れていますが、これは神の愛が溢れているということです。

 

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